Windowsはデスクトップ、ドキュメント、ピクチャの保存先としてOneDriveを標準で推奨しており、多くの人にとってはそれで十分です。しかし、別のクラウドサービスを使いたい場合や、OneDriveとは別に独立したバックアップを取りたい場合、あるいは誤ってファイルを削除した際に即座にクラウドからも消えてしまう双方向同期を避けたい場合には向きません。ここでは、WindowsのフォルダーをOneDrive、Google Drive、Dropbox、Box、Amazon S3に意図通りにバックアップする方法を解説します。
同期フォルダーはバックアップではない
設定を行う前にこの違いを把握しておくことが重要です。万が一のトラブル時にデータを守れるかどうかがここで決まります。
OneDriveを含む一般的な同期クライアントは、2つの場所を双方向で常に一致させます。PC側でファイルを削除すればその削除がクラウドにも即座に反映され、クラウド上のファイルも消滅します。誤って壊れたファイルで上書き保存すれば、その壊れたファイルが全体に行き渡ります。
バックアップは一方向にファイルを複製します。ファイルを別の場所に保存し、そのまま保持します。PC上で誤ってファイルを削除しても、保存先のバックアップは削除されずに残ります。誤削除や上書きミスは最も起きやすいトラブルであり、リアルタイム同期はそれらを防ぐことができません。詳しい違いはバックアップと同期の比較をご覧ください。
ドライブ全体ではなく、必要なフォルダーを選ぶ
Cドライブ全体を丸ごとクラウドにアップロードする必要はほとんどありません。再作成が困難な大切なフォルダーに絞り込みましょう:
- ドキュメント: 日常の業務ファイルや作成文書。
- デスクトップ: 同期フォルダー外に一時ファイルが溜まりやすい場所。
- プロジェクトフォルダー: ソースコードや納品物など。
- スマホやカメラから取り込んだ写真・動画: 他に控えがないファイル。
対象を限定することは妥協ではなく、バックアップを短時間で終わらせ、保存容量のコストを適正に保つための合理的な選択です。
Syncでの設定手順
Sync by Micinitiはバックグラウンド常駐型ではなく、必要なときに開いて使うWindowsアプリです。設定は4ステップで完了します:
- 保存先ドライブを追加: Google Drive、Dropbox、OneDrive、Box、Amazon S3に初回サインインします。
- バックアップタスクを作成: コピー元となるWindowsフォルダーを選択します。
- 保存先フォルダーを指定: ドライブ内に専用フォルダーを指定して整理します。
- タスクを実行: ファイルがコピーされ、元のファイルはそのまま残ります。
作成したタスクは保存されます。次回からは1クリックで実行でき、変更のあったファイルのみが転送されます。動作モードの詳細は5つの同期モードの解説をご覧ください。
あえて自動実行しない設計
明確にしておくべき点として、Syncのタスクは手動で開始したときにのみ動作します。 スケジューラーや常駐監視エージェントはありません。
これは意図的な仕様です。意図しない通信が発生せず、従量制接続のときに重いアップロードが勝手に始まる心配もありません。自動バックアップは気づかないうちに停止してしまうリスクがありますが、手動実行なら完了を確実に把握できます。
OneDrive以外の場所にも控えを残す
すべてのファイルをOneDriveだけに置いていると、アカウントのトラブルが発生した際にすべてのデータへのアクセスを失うリスクがあります。
Syncを使ってGoogle Drive、Dropbox、Box、S3などの別サービスへもバックアップを作成すれば、手軽に独立した控えを確保できます。外付けドライブも組み合わせれば、3-2-1バックアップルール(元のデータ、クラウドの控え、手元の物理メディアの控え)を簡単に実践できます。
制限事項として、SyncはNASやネットワークドライブには対応していません。 ネットワーク共有へのバックアップには別途専用ツールが必要です。
料金について
Syncでの1ドライブの接続は広告付きで無料で利用でき、小規模なフォルダーのバックアップを試すのに適しています。大容量の転送、複数ドライブの同時接続、外付けドライブの利用、広告非表示には有料アップグレードが用意されており、サブスクリプションまたは一回払いのライフタイム購入から選べます。
Syncを入手する
SyncはGoogle Drive、Dropbox、OneDrive、Box、Amazon S3、外付けドライブを1つのアプリで扱えます。Windows、Mac、iPhone・iPad、Androidに対応しています。複数サービスを一元管理する方法については、Google DriveやDropboxなどにファイルを同期する方法をご覧ください。



